スタイリスト

太宰 達樹

tatsuki dazai


太宰さんは異色の経歴だと聞いています。前のお仕事は?

仕事はずっと美容師なんですけど、実家が歯医者だったので、その流れで一旦は歯医者の方の勉強をしていたんです。でも途中で挫折というか、自分に向いていない気がして途中から美容の業界に。

切り替えは早かったですね。

そうですね。歯学部を3年で辞めて美容の学校に入り直しました。

もともと手先というか、腕を生かした仕事がしたいと思っていたんですか?

そんなに器用な方ではないのですが、会社に勤めるというよりは、手に職を付けたいとは思っていました。その上で自分は会話をするのが好きだったので、それを生かせるような仕事ってないかないと思ったのがきっかけです。あとは叔母も美容師をやっていたので、話をして勧められたという部分もありますね。

最初からSILVAさんだったんですか?

最初は大学が福島だったので、その流れでそのまま一人暮らしで埼玉の専門学校に行って、その流れで東京の方に行ったんですけど…。一人暮らししながらいきなり美容の業界に入って、ちょっと厳しくて…。4ヶ月くらいで辞めてしまいまして…。

その時の就活の基準はありましたか?

学校で就活セミナーみたいな講習が開かれて、何店舗かサロンさんが来て、話した感じで「いい感じだな」と思った店に行きたいと思って、面接を受けて入ったという感じです。 でも実際に働いてみたら、想像していたのとちょっと違っていて…。

「面接の時の説明と違うんじゃないかな」と思った?

そうですね。たぶん今、入ってもきついんじゃないかというレベルのお店だった。

具体的には?

雰囲気があまりよくない。毎日スタッフの誰かが泣いているような感じ。あとは店が暇だとオーナーがピリつくことが多かった。その空気があまり好きじゃなかったんです。練習するにしても空気が重いというか、そういうのがあって耐えられなくて辞めちゃったんです。いろんな店舗に行って思ったんですけど、空いた時間、暇な時間の空気感って意外と大事ですよね。その店の本性を表すというか…

美容という仕事に対してはどうでしたか?実際現場に入って。

最初の4ヶ月は何も分からない状態で「美容室って全部こういう感じなのかな」と思ってしまって。一回本当に辞めようかと思ったんですけど、それだと止めてばっかりじゃないですか。歯学部も美容も連続で途中で辞めて…、さすがに自分でも「これはダメ人間過ぎる」と思っていた時に、両親が「仙台に戻ってきたら?」と優しい声を掛けてくれたので、いったん宮城に戻ってきました。で、気持ちを入れ直してやろうと思って、泉中央の店に行ったんです。

ちなみにその時の就活は基準は?

東京の時に福利厚生が整っていなくて、アルバイトと変わらない扱いだったので、もうちょっとちゃんとしているところを、と思って探しました。美容ってそういうところがまだまだ少ないんですけどたまたまハローワークで見つかったので、そこに決めました。

その店は期待通りの職場でしたか?

3店舗ある店だったんですけど、店舗間での異動やヘルプも多くて…常に落ち着かないかんじでした。それに、教育システムもちゃんとしてなくて、自分の成長を感じなかったですね。

異動が多いとお客さんをつかんだところで、手放しちゃうことになりますよね。

それもあります。教育システムも、1年ぐらいだとどこまで自分ができるのかというのも分からない。お互いに探り探りなので、難しい。美容師って最初すごく下積みするんですけど、カットに至るまでの道がなかなか進まなくて…。

ずっとアシスタントだったんですか?

そうです。3年間ずっとアシスタントだったんですけど、店舗でやり方が微妙に違っていたりして…。時間を無駄にしているなと思って。東京の時よりは働きやすかったんですけど、将来的にも年齢的にもまずいなと思って、「辞めたい」と思いました。

せっかく気持ちを切り替えて「美容師という技術で一生食べていこう」と腹をくくったのに、そういう環境では、あれっと思いますよね。次に入ったのは?

今度は「教育システムがあるところ」ということも念頭に入れて、見学も多めに行って、福利厚生も見て、どっちも自分なりに合致したお店があり、そこで働くことになったんですけど、そこも色々ありつつ、コロナの影響もあって2年間で辞めることはなったんです。で、次が今のSILVAなんですけど。その時も10店舗くらい比較検討しました。

他と比べて、どんなところがSILVAはいいと思ったんですか?

やっぱりまず福利厚生がちゃんとしていて、あとは店の雰囲気とか山崎さんの人柄の良さが面接の時にも感じられて、それで決めました。あとは店舗異動が嫌だったので、個人店に勤めたいなと思って…。

ちなみに10店舗って、どんな基準で見学したんですか?

郊外型で、オーナーさんが何年も長くやられているようなところの方が、しっかりと教えてもらえるかなと思って…。自分の基盤作りにいいかなと思って探しました。

「地に足をつけて成長できそうだな」というサロンがSILVAだったということですね。実際に就職してみて、どうでしたか?

すごくよかったです。まだ半年ですがやっとたどり着いたという感じです。今までとは全然違うというか…。陰湿な意地悪もないし。変な邪魔をされたりとか…。そういうのが全然無い。どの職場でも今までは絶対って言ってもいいぐらいあったんです。でもSILVAは半年働いてもそういう意地悪な部分を全く感じない。ダメなところがあれば、はっきりと言ってもらえる。技術的にこうした方がいいんじゃないかというアドバイスも逐一もらえたり、いいところも褒めてもらえる。

それは山崎さんがですか?

上の3人、今野さん、佐々木さんも。みんなサバサバしてて、教えてもらうにも嫌味が無いので、「そうですね」とすぐに納得ができる。そういうところがすごく有難いですし、空気がいいです。もっと早く来ればよかったな。早く出会いたかった。

今だから、そう感じられるのかもしれませんね。

もちろんそうなんですけどね。あとSILVAはお客さんの年齢層が幅広くて、男性も女性もバランスよく来店されるんですが、そういうところも気に入っています。どっちも来るっていいですよね。

今仕事の難しさを感じるのはどんな時ですか?

それは自分が期待通りの仕事ができなかったり、求められていることに応えられなかったりする時です。そういうのは言われなくても自分でも手応えというか、空気から分かるので…。自分のふがいなさにがっかりして「もうちょっと上手くやりたかったな」とか「応えたかったな」という時があります。

自責の念ですね。

「まだまだ店の力になれていない」「店のためになれていない」と思うと、こんなに長くやっているのに残念だと、自分の無力さを感じる時がありますね。

そういうもやもやはどうやって解消しているんですか?

ダメなところは先輩に素直に聞くことと、練習するだけですね。次に同じことを求められた時に、同じミスをしないように。

大変でも頑張れる要因は何ですか?

要領をつかむまでは2,3年かかって当たり前で、誰だって、どんな仕事だって「辞めたい」とか「大変だな」と思うことはあると思うんです。だから「どんな仕事も大変なんだ、逃げるな」って自分に言い聞かせるようにしています。その一方でスタッフに求められていることに対して上手く応えることが出来たり、お客さんに「シャンプー、気持ちよかったよ」って大絶賛してもらったりすると、自分の存在が認められた感じがして、そこにやりがいを感じますね。

太宰さんの目標、理想の姿、理想の人生を教えてください。

お客さんに求められる技術や接客を身につけて、全てに応えられるようなスタイリストになれるよう追究していきたいのと、あとは自然に人が寄ってくるような人になれれば、自然にいい美容師になってくると思うので、そういう人間になりたいです。

「人を惹きつけるような魅力のある人間になりたい」ということですね。すばらしいです。ちなみに今の職場に対する不満は全然無いんですか?ありますか?

言っていいのかどうかという感じなんですけど…。若手は僕を含めて2人いて、基本的に練習でも何でも自主性に任せてくれる環境ではあるんですが、先輩は何故か僕にばっかり、ビシバシ言ってくる気がします(笑)。期待されていると思って頑張りますが。でも人間なので面白くない時もある。

(笑)どうでしょう、私は、面白いです。男子だから言いやすいのかも。それはさて置き、太宰さんは今、おいくつでしたっけ?

僕は32です。

コンテストとかはやらないんですか?

前の会社ではコンテストは強制だったので出ていたんですけど、僕はあがり症なのであんまり出たくない感じです。

サロンワークに専念するということで。

考え方にもよるとは思うんですけど…。僕はよく面接の時に「コンテストは強制ですか?」って聞くようにしていたんですけど、他のサロンのオーナーさんが、「コンテストの技術と実際のサロンの技術は全然違うから、コンテストに関しては自主性に任せる」と言ってたんです。僕もどっちかというとそういう考えなので、コンテスト的な技術よりも、実際にお客さんに使う技術の方を勉強したいという感じですね。今のところは。
余裕が出てくれば、挑戦するかもしれない、というのはありますけど。

太宰さんは若いからドンドン変わっていく可能性があると思いますよ。まだ決めつけない方がいいかもしれません。

はい。そういうので賞を取って自分の魅力をアップさせるのも一つですからね。

太宰さんにはパワフルな先輩方に暖かく見守られながら、そしてビシバシ鍛えられながら、頑張っていただきたいと思います。今日はありがとうございました。

店舗情報

Hair & Make SILVA
〒980-0011
宮城県仙台市青葉区上杉4丁目6−11
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